サッカーなど野球以外のスポーツ経験者の方がプロ野球中継を見ると選手だけではなく監督やコーチまでユニフォーム姿なのに疑問を持った方は多いのではないでしょうか。
テレビでよく放送されるサッカーでは監督の服装はスーツであることが多いです。
では一体何故野球だけこのような風習が生まれたのでしょうか。
プロ野球では公式規則上監督にユニフォームの着用義務をない!
初めに述べておくと、現在のプロ野球では公式規則上監督はユニフォームを着て試合に臨む必要がありません。(一部野球団体や大会では規則でユニフォームの着用を義務付けられているところもあります)
規則だから監督もユニフォームを着用しているのでは?と予想した方も居るでしょうが違います。
なのでプロ野球の監督がスーツで試合を臨んでも規則上は問題ありません。
では一体規則でもないのに何故監督はユニフォームを着用するようのでしょうか?
これには野球の歴史が深く絡んでいます。
野球が生まれたころは監督のみに専任する人は現在と違い多くはありませんでした。
では誰が監督を務めていたかというと、選手が監督を兼任していました。
選手と監督を兼任することをプレイングマネージャーとよくニュースで聞きますよね。
日本で最近プレイングマネージャーをされていた方は元中日ドラゴンズの谷繁さんが2013年から2015年まで中日ドラゴンズでプレイングマネージャーをされていました。
監督である以前に選手でもあるため、当たり前ですが選手は試合に出場するためにはユニフォームが必要です。
時代が流れるにつれ専任監督が増えてきましたが、選手と監督が兼任時代の風習を引き継いだ結果、専任監督でもユニフォームを着用するのが当たり前になったとも言われています。
それ以外にも監督がユニフォームを着用する説があり、それは野球は監督やコーチがフィールド内に入ることが出来るスポーツであるとされています。
よく監督やコーチがマウンドに駆け寄る姿を見ますが、試合が行われているフィールドに入る以上、監督やコーチが選手と同じユニフォームを着用している方が見ている側としても確かに違和感はありません。
ここまで野球の監督がユニフォームを着用する理由を解説しましたが、実はメジャーリーグでは過去にスーツ姿で試合に望まれていた監督もいます。
その人物はパイレーツで3年、アスレチックスで50年もの間監督を続けて来られたコニー・マックさんです。パイレーツ時代は選手兼任監督でしたが、専任監督として監督を務められたアスレチックスでは1901年から~1950年もの間スーツ姿で試合に臨まれていました。