プロ野球は高校野球と違い点差によりコールドゲームがないためどれほど点差が離れていようが、9回までは試合が行われます。
ただし天候や日没によって試合続行不能と見なされた場合で一定の条件を満たされていればコールドゲームが成立します。
ただしその条件が少々複雑なので今回はプロ野球におけるコールドゲームについて解説します。
コールドの条件
天候などでコールドゲームが成立するにはまず5回以上になっている必要があります。
4回までに試合が打ち切られた場合、どんな試合内容であってもコールドゲームは成立せず、ノーゲームとなります。
ノーゲームになると、その試合の記録は無効となります。
また試合が5回の段階で打ち切られた場合のみ、特定の条件を満たさなければコールドゲームが成立しません。
試合が5回の段階で打ち切られた場合にコールドゲームが成立する条件
・5回裏まで終えた後に試合打ち切りとなった場合
・5回表を終えた時か5回裏の途中で試合打ち切られ尚且つ先行チームの得点が先行チームより多い場合
・5回裏の攻撃中に後攻チームが同点に追いつき、5回裏の途中で試合が打ち切られた場合
上記のいずれかの条件を満たしていれば、5回でもコールドゲームは成立します。
コールドゲームが成立しない例を挙げると、5回裏の途中で試合が打ち切られ、その時点での点数が先行チームの得点が3点、後攻チームの得点が2点の場合は、先行チームがリードしているためコールドゲームは成立せず、ノーゲームとなります。
ノーゲーム試合のその後の対応
ここまではコールドゲームの成立条件を見てきましたが、次はノーゲームになった場合のプロ野球の対応を見てみましょう。
ノーゲームになった試合は後日、予め設けられていた予備日などを使い振替試合を行うの基本的です。
ただし、あまりにもノーゲームが多く振替試合の日程が不足する場合は試合数を消化するためダブルヘッダーを行う可能性もあります。
もっとも2000年代に入ってからはダブルヘッダーが行われたことはありません。
またノーゲームになった試合のチケットは払い戻しが行われるのが基本です。逆に言えば5回でコールドゲームとなり試合が成立した場合でも払い戻しがないのが当たり前です。